2006年05月19日

現状認識を誤ると・・・

今回の反論、元ネタはこちら

「私は分煙には大賛成です」と書いた「私」とは私のことであります。なので、回答の義務があるだろうな、と。

こういうすれ違いが発生する要因は、簡単に言うと現状認識の違いですね。彼らが誤っているのは、

何故かと言うと、私以外にも喫煙問題を取り上げているHPやブログが多数ありますが、それらほとんどが「全面禁煙」であることが挙げられ、基本的には分煙を望んでいるのではなく「完全禁煙」を望んでいるからです。


という事実のみをもって、全面禁煙が「実現する」かの如き錯覚に陥っていることでしょう。しかし、現実をよく見て頂きたい。日本は禁煙後進国ではなかったのですか?禁煙先進国として彼らが範とするアメリカですら、完全禁煙など実現できてません。この現状をきちんと認識したうえで考えれば、喫煙者たる私が「分煙にするための訴えかけ」をする必要性など、微塵もないことがわかると思うのですけどね。

もうちょっと深く突っ込みましょう。では、将来的に完全禁煙が実現するかどうか。つまり、将来の完全禁煙を防ぐために、我々喫煙者はなにかアクションを起こすべきかどうか。

遠い未来のことはわかりませんが、まず当面は有り得ないでしょう。欧米の禁煙先進国が何十年かかって実現していないことを、この穏健派事なかれ国家である日本が十年やそこらで実現できるとは到底思えない。煙草税に替わる財源の確保、万一平均寿命が延びた場合の年金の確保等々、事前に検討すべきことは山ほどあります。JTがソフトランディングするための準備期間も必要です。愛煙家からの反発は嫌煙家が抑え込めると仮定しても、禁煙問題に関心のない層がどう転ぶかなんて予測がつかない。日本の政治家に、それを読み切って完全禁煙実現まで主導できる剛力な人がいますか?やれるとしても、それをすることが彼にとってどんなメリットになるのでしょう?

誤解を招かないように言うと、私は煙草が吸いたいから批判しているわけではない。社会の要請として完全禁煙が望ましいのであれば、自由民主主義国家に暮らす一国民としてそれもやむなしです。が、見ていると、彼らの物言いというのは、非常にエゴイスティックで子供っぽすぎる。例えば、当該記事のコメントでよしうさ氏が書いている、

正直、「なんで?」という感覚の段階の人がまだまだ多いのでしょう。本当は納得してもらった上でやるのがいいでしょうけれど、それが無理だから、完全禁煙にしてあげるのが一番の救いです。


なんてのはあまりにもマズイでしょう。「喫煙者はものがわかっていないから導いてやらねばならない」ってことですか?これでは、大東亜共栄圏とかオウムのポアの発想とまったく変わらない。だからファッショだと言うんです。

嫌煙家は(あえて嫌煙家は、と書きますが)、欧米並の煙草税、欧米並の法的整備を声高に叫ぶけれど、「欧米並」の意味を履き違えている。他国の表面しか見ていないから、まるで東京の流行が田舎に伝播したときのような、滑稽な有様になるのです。我々が欧米から学ぶべきなのは、税率とか制度なんかじゃない。「自由民主主義」の精神そのものなんですよ。

私は嫌煙運動それ自体を否定しないし、分煙は必要だろうと考えています。ですが、こういう人をバカにした意見、民主主義を踏みにじる意見には徹底的に異を唱えます。cleanair氏には、私が「批判的」なコメントを書いた記事を、遡ってじっくり読み返して頂きたい。そうすれば、なぜ批判されるのかが多少は見えてくるはずです。それを踏まえた上で、より建設的な議論ができることを期待します。
posted by elmo at 01:28| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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